来週は2つのセミナーに参加してこようと思っています。今日はその紹介です。
1つ目は、
MOT特別セミナー 2008.05.13(東工大)
日時 2008年5月13日(火)14:00~16:00
会場 東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館ディジタル多目的ホール
テーマ 『グローバル競争に打ち勝つ技術経営』
グローバル競争をしている企業での技術経営の実践を聞くというもので、東工大MOT客員教授もされている、株式会社小松製作所(コマツ) 代表取締役会長の坂根正弘さんと、武田薬品工業株式会社常務取締役の秋元浩さんが話をされます。
コマツは新興市場で建機需要が伸びていることもあり業績好調ですね。
「2008年3月期決算、過去最高、営業利益36.0%増、売上高営業利益率14.8%」(コマツHPより)
とのことです。14.8%はすごいですねぇ。超優良企業です。コマツや日立建機といったところは中国関連株として昔よく取り上げられていましたが、実際3年前と比べて
株価は3倍。買っておけばよかったです。
武田薬品も営業利益率約35%(医薬品業界平均約19%)、経常利益率40%超(同平均20%)の超超優良企業で、実際ランキングでも1位(日経新聞2006年度)をとったりしていますが、
グローバルに見ると売上高で15位程度。このグローバル競争をどうやって戦っていくのか、という意味で興味深いです。また製薬業界は特許(と、その特許切れ)や巨額の研究開発費がかかる、という意味で技術経営的にもよく議論される業界です。
2つ目は、
法政大学ビジネススクール IM特別セミナー
Knowledge-based Development (知識に基づいた開発)
日時 2008年5月15日(木曜) 18時半から20時
場所 法政大学市ヶ谷キャンパス 新一口坂校舎 経営大学院1階101教室
(※英語による講演)
ウルグアイのGonda教授により提案されたGenexusというプログラム自動生成ツールについての話みたいですが、小さなウルグアイの国から世界中で使われるシステムへとGeneXusを育て、起業家としても成功していますので、プログラム開発に興味のない方でも、イノベーションをどのように生かしたかという観点から話を聞くと面白いでしょう、とのことです。
このプログラム自動生成ツールは、『日常業務をファーム(画面)やビジネスルールで記述すると、知識ベースとして蓄えられ、プラットフォームにあわせてプログラムが自動生成されます。新しい技術に対しても、プログラムが自動生成されるため、システムのレガシー化を防ぐことができます。』(上記セミナーHPより)
とのことです。プログラミングの自動生成の話自体は相当昔から出てはいるのですが、まだ部分的にしか利用されていないように思います。現在の日本のソフトウェア開発はかなり労働集約的で(工場制手工業という人もいる)、労働時間や人件費、マネジメントといった各種問題が発生している面もあると思うので、こういったツールがどこまで使えそうなのかというところも聞いてみたいと思います。