俯瞰経営学も最終回。今回は少し変わっていて、新聞記事の収集・分析・編集というものでした。松島先生いわく、
「新聞記事は記者という高コストなシステムにより収集された貴重な情報であるが、その日その日を追いかけているため記事そのものは断片的で全体は構造化されていない」
これらをキーワード抽出、出現頻度の時系列追跡、などから議論の大きな流れと争点変化をつかんで当事者の意思決定を評価、改善提案するというものです。
テーマは「ブルドッグ スティール」か「HOYA ペンタックス」から選択でき、”情報の収集”部分については日経テレコン21の記事検索を使ったものが提供され、分析以降のプロセスが課題となりました。
争点の変化は記事を時系列で読んでいくだけでもだいたいわかるのですが、キーワードを抽出してその頻度をグラフ化すると、客観的にその変化がわかり面白いです。
我々のグループでは「ブルドッグ スティール」を選択したのですが、意思決定評価に当たっては
岩崎日出俊さんという方がブログに非常に深い分析をされており、大いに参考にさせて頂きました。
外資系ファンドからの買収防衛については日本では国民挙げて
「外資のハゲタカから日本企業を守った!」
という論調が強いようですが、そんな単純なステレオタイプでのみ話をするのではなく自分でデータを集め、自分で考える、ということが大事だと思います。
最近、無批判にテレビを見てしまうことのある自分への自戒も込めてですが。