休みに入ってから取り組んでいた「エッセンシャルズ オブ アカウンティング」は残すところあと一章。今週中に終わりそうです。入門編なので財務・会計を一回勉強した私にとってはやさしく、だいたいスラスラできるんですが、説明のしかたは非常に明快で本質的な理解に役立つと感じます。プレMBAで指定されることも頷ける、良本でした。
・・・しかし、それは全体的なコンセプトの話。日本語版の細かいところの誤りの多さは結構ひどいです。
Amazonのレビューにも書いてあって多少は覚悟してたのですがここまでひどいとは。
一例を挙げると、
・用語が一定していない(多々あり)
・BSで資産の列に対する修正がそっくりずれて負債・資本の列が修正されている部分あり
・「1月3日のBSの金額・・・」であるべきところが「1月13日のBS・・・」などの日付のずれ
・「400+220→690」、「課税所得が少ないほど税が高くなる」などの明らかな間違い
・proper noun(固有名詞)の訳だと思われる”適切な名詞”との表現
などなど。
あとこれは誤りとは違いますが、”新装版”との名の元に、たびたび参照する資料が別冊ではなく綴じ込みになっています。(実は内容は変更なし。自分はこれに気付かず、新しい内容が反映されたかと考えていた。)
この本は特殊で後半は本をひっくり返して裏表紙の方向から読むようになっているので、資料が閉じこまれると非常に使いにくいです。
本自体としては非常にいいと思うのであまり悪く書くのは気が引けるのですが、私と同じ思いをする人がいると悪いので注意喚起のために書きます。
日本語版の購入を考えている人は、注意が必要です。
誤りに気付く力とそれを許す辛抱強さを覚悟の上での購入をお勧めします。(英語版はさすがに問題ないんでしょうか?そうであればやはり原書がいいように思います。しかし価格は2倍。悩ましいですね。)