グローバル経済学
・国際収支
国際収支
L経常収支(財・サービスの輸出入の収支)
| L貿易収支(財の輸出入)
| Lサービス収支(サービス(情報通信、輸送・旅行など)の輸出入
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L資本収支(株式、債券などの金融資産の収支)
L投資収支
| L直接投資(所有権移転を伴う外国株式売買等)
| L証券投資(キャピタルゲイン目的の外国株式売買等)
| Lその他の投資
Lその他の資本収支(資本移転、著作権、特許権)
・貿易が起こる仕組み
国名 | 単位生産所要人数 | 人口
| テレビ | 車 |
A | 10人 |12人 | 22人
B | 8人 | 6人 | 14人
上記のような国A、Bがあるとする。
A、Bともにテレビと車の両方を生産するとそれぞれ1単位ずつしか生産できない。(Aなら10人+12人=22人=A国の人口)
しかしそれぞれの国でテレビと車の生産にかかる人数を見てみると、A国は車よりテレビの方が少ない人数で生産でき、テレビ生産の方が得意であることがわかる。B国は同様に車生産が得意。
従ってA国では得意なテレビを集中生産し、B国では車を集中生産して必要な分は貿易によって融通するとする。すると生産量はA国はテレビ2.2単位(22(人)/10(人/単位))、B国では2.3単位(14(人)/6(人/単位))生産でき、トータルの生産量が増える。
これを比較生産費(比較優位)の理論という(D・リカード)。
比較優位が発生する原因としては、
「労働や資本などの財の生産に共通に使用される”生産要素”が国ごとに偏在すること」
にあるという説明がされている(ヘクシャー=オリーン理論)。
・為替の経済学
下図に示すような様々なストーリーが考えられて、経済と為替の関係はこれらのモデルが複雑に綱引きし合っている。
8つものパターンが出ているが、大まかには
-モノの価格が下がって購入しやすくなり代金としての円が上がる
-金融商品の魅力がなくなり外国金融商品に流れるため円が下がる
-競争力・信用力がなくなり円が下がる
といった感じの考え方でしょうか。