生産の経済学
生産可能曲線とは、ある企業がその限られた経営資源の下で生産できる製品群の数を示す曲線。
企業は完全競争市場では価格をコントロールできず、生産量を調整する。
生産量の調整には、生産設備の変更(長期)と雇用労働力の変更(短期)がある。
労働力を増加させる時、生産量は上がっていくが生産量が増えるに従って追加人員1人当たりの生産量増加(限界生産力)は減っていく。(初めは1人追加したら10個多く生産できたのに11人目を追加する時には3個しか余計に生産できるようにならない、など)。
これを「収穫逓減の法則」と呼ぶ。
図では曲線MPが限界生産力を表し、その結果生産量Pが労働投入に対してサチッて(飽和して)いる。
続いて
生産量を増やした時の費用について考える。
単位生産量を増やした時の増加費用(限界費用)は下向きの山形になる。下の2つ目の図ではMC。これは次のようにイメージできるのではないか。
収穫逓減の法則を所与として、今簡単のため費用は労働者の賃金のみとする。すると上の図の縦軸と横軸を交換すると、横軸が生産量、縦軸が費用というグラフになる(下の図)。
この時の費用(labor)を生産量の関数と見てそれを微分したものが限界費用である。曲線Pは急峻に増加しているので3次関数と見ると(ここがズルイのだが)、微分することによって下向きの山型グラフ(2次関数)を得る。そのためMCは下向き山型なのである。
ちなみにMCとPriceが等しくなるまで生産をするのが利益極大のパターンである。